pig's diary

何でも忘れるので万年初心者ね

ユーザインターフェースの思い出

東大生のともだち

教習所合宿で出会った東大生に、構内を案内してもらったことがある。柔和で頭のいい男だった。
彼との思い出で、これ以外他に何も覚えていないのだけど、彼は構内のパソコンルームに僕を連れて行ってくれた。パソコンルームには、最近総入れ替えしたという新しいマシンが隅から隅まで並べられていて、iMacだった。たぶん生まれて初めてのMacOSだった。彼はMacインターフェースの「ジーニーエフェクト(Dockにシューッと吸い込まれて行くあれ)」をいたずらっぽい顔で僕に見せてこう言った、「どうだい、無駄だろ? CPUの無駄使いさ。こんなくだらない動きを見せられるくらいなら、少しでも他の処理にリソースを割り当ててもらいたいもんだね」。彼もまた、MacOSとはまだ親しくなかった。

佐々木圭さん

ユーザインタフェースデザイナーだとか言う彼のエントリーで、何故か忘れられない言葉がありました。
グラデーションの作法、と題されたそのエントリーで、「インターフェースにおいて、グラデーションは2つのメリットをもたらしてくれる」。
ひとつは、ボタンなどにエンボススタイルをつけることで、ユーザに「押せそうな」ことを伝えること。そしてもうひとつは、ドロップシャドウ、光沢などを付け加えることで「現実と同じように感じさせ、楽しくさせる」効果があるというものだった。

「楽しくさせる」という部分が、印象に残っています。気持ちよさ、「レスポンスがあるか」、目的のものはすぐ見つかるか、コンテンツは見やすいか/読みやすいか、それらが全て「楽しさ」のためにデザインされたとしたら、それはきっと「良い」UIになるのだろう。


UIについて理想ばかり語るのはあんまりかっこ良くないな・・・